利根川のほとり

自分に負けない!

心中・恋の大和路:文明が悪い

7月某日、大阪で和希そら主演『心中・恋の大和路』を見てきた。

和希そらさんは、私が現在最も好き好き好き好き大好きな現役タカラジェンヌで、そんな彼女の主演を見られて、本当に嬉しかった。(東京も行く予定だったのですがコロナで中止に😢)

和希そら演じる忠兵衛は「クズ」である、という情報だけいれた状態で見たので、イライラするのではないか不安だったのだが、全然そんなことはなかった。

和希そら演じる忠兵衛は本当に愚かでだらしなく、本当に「愛嬌」というものだけで今までなんとか生きてきた人間がそのツケを払わなくてはいけなくなる物語と言えた。あまりの愚かしさに、まず切なさで胸がいっぱいになり、最終的に忠兵衛を苦しめる文明そのものへの憎悪が募った。悪いのは文明社会、忠兵衛は悪くない。強いていうなら八右衛門が悪いです。あいつ友達思いです〜みたいなツラ下げてやってることが鬼畜の所業すぎるでしょ。そこに愛はあったんか…?

何はともあれ、和希そらのスーパーはんなり愛嬌パワー演技に当てられ、しばらく呆然としてしまった。忠兵衛の一人称が「私」なの、マジで天才。

夢白あやちゃん演じる梅川は妖艶&プリティ&愚かで本当に最高でぶっ倒れそうになった。妃華さんの演技も本当に素晴らしかった。凪七さんは久々に拝見したけど、本当に貫禄があった。諏訪さんも良かった。

あと!霧乃あさとさんが素晴らしかった…一幕のひょうきん演技はテンポ良く、二幕の影ソロは大変見事で、これからももっともっと見ていたいと思えた。宝塚楽しい